事業内容：Webサイト制作
あまり考えずに見切り発車してしまった開業のため、当初は個人口座（以下プライベート口座）に売上の入金をしておりました。
しかし、プライベートなお金の動きと事業の動きがごっちゃになり、事業主借・貸勘定が多発!!!
なにしろ仕訳が面倒くさくなってしまいました…
そこで、仕訳作業の簡素化とお金の流れをスマートにするため、事業用口座（以下ビジネス口座）を開設しました。
途中からビジネス口座を開設したものですから、以下2点が問題になりました。
- 今後、プライベート口座使わないから、帳簿つける必要ある？
- プライベート口座の帳簿をつけない場合、帳簿の年末残と実際の通帳残と突合しないけど大丈夫？
本記事では、この2点についてどのような判断をしたのか、どのように解決したのかを記します。同じ悩みを持たれている個人事業の方のご参考になれば幸いです。
また、これから記す内容については、所管の税務署に問い合わせをして「その運用で大丈夫です。」とお墨付きをいただいておりますが、別管轄の税務署や、ご担当によっては判断が異なる場合があります。記事はあくまでも参考として、経理処理で疑問や問題がありましたら、必ず所管の税務署にお問合せする事をオススメします。
1.今後、プライベート口座使わないから、帳簿つける必要ある？
この問題は、「今まではプライベート口座に売上が入ったが、今後はビジネス口座に売上が集約されるので、プライベート口座はもうビジネスとは関係ない。それでもプライベート口座の預金管理をしていく必要があるか？」という内容です。
結論から申し上げると、「今後プライベート口座を管理する必要はない。」です。
ビジネスでどのようなお金の流れをしたか。が分かればいいとのことでした。
とはいえど、プライベート口座に売上金が入ったのは事実なので、着金については起票が必要です。そこで、以下の作業を行いました。
プライベート口座 → ビジネス口座 への資金移動
①プライベート口座に売上金が入金されたタイミングでの仕訳です。
普通預金（プライベート口座） / 売掛金
②今後、ビジネス口座を売上金口座とするため、プライベート口座に入金された分の売上金をビジネス口座に資金移動します。
普通預金（ビジネス口座） / 普通預金（プライベート口座）
これで、プライベート口座の預金残は帳簿上「0」となり、全ての売上金がビジネス口座に集約されました。
今後、プライベート口座には売上金は絡んできませんし、プライベート口座を管理する必要もありません。
2.プライベート口座の帳簿をつけない場合、帳簿の年末残と実際の通帳残と突合しないけど大丈夫？
1の作業で新たな疑問・問題が発生します。
年末でしめた時、帳簿上の預金残と実際の口座残は一致するはずです。
しかしながら、プライベート口座は帳簿上「0」となります。
実際は預金（個人事業始める前の給与とか）あるのに。帳簿上は「0」。
この不整合は問題ないのでしょうか？
結論から申し上げます。「問題ありません。」あくまでもビジネスで発生したお金の流れが分かればいいので、プライベート口座の残を突合させる必要はないそうです。
ビジネス口座を作ったことで、起票が楽になりました！
また、口座の管理も一本化できるのですごく楽です。
まだまだ個人事業も始めたばっかりなので、日々勉強ですね…
最後に、税務署は固いイメージを抱いておりましたが、問い合わせに丁寧に優しく対応してくださりました。ｍ（＿＿）ｍ
